なぜ思い込むのか?そのメカニズムと心理

自分や周囲の状況に対して間違った考え方や判断をしてしまう経験は誰にでもあると思いますが、人はなぜ思い込むのでしょうか?

思い込みは、人間の認知に深く関わる複雑な現象として知られています。そのため、簡単に防ぐことはできません。そこで本記事では、なぜ思い込むのかについて、そのメカニズムや影響、心理などを解説します。

思い込みを回避する方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

なぜ人は思い込むのか?

人が思い込んでしまう主な理由は3つあります。

1.経験に基づく思い込み

2.感情に基づく思い込み

3.心理的な欲求や願望

それぞれ詳しく見ていきましょう。

経験に基づく思い込み

人は、過去の経験や知識に基づいて予測を立てることがあります。「今回も前回と同じだろう」と思う気持ちはわかりますが、過去の経験が正しいとは限りません。

また、知人や友人の過去の行動に影響を受けて、自分も同じように考えてしまうケースもあります。人の経験や意見を無条件に信じてしまうと、公正で正確な意見や考えを持つのが難しくなるので注意が必要です。

感情に基づく思い込み

怒りや恐れ、不安などの感情が思い込みにつながるパターンです。感情的になると客観的な判断が難しくなり、思い込みやすくなります。

具体的な例としては、「彼はいつも私を無視している」「みんなが私を嫌っている」のような思い込みが考えられます。

心理的な欲求や願望

自分が望む結果を得るために、情報を都合よく解釈してしまうケースです。自分の都合だけで判断してしまうと、客観的な情報を見落としてしまいます。

具体的な例としては、「あの商品を買えば幸せになれる」「お金持ちになればすべて解決する」のような思い込みがあります。

思い込みの心理学と脳の仕組み

思い込みは、脳の情報処理におけるひとつの現象として知られています。

人間の脳は、膨大な情報を受け取った際に自分の経験や知識、信念、価値観などに基づいて処理する傾向があります。つまり、自分のフィルターを通して情報を受け止めてしまうのです。この「フィルター」が思い込みを強くします。

また、脳は不確定な情報を受け取ると、既存の情報を使って補完することがあります。不確定で不完全な情報を自分の経験や知識に基づいて判断してしまうわけです。

さらに、ストレスや疲れなどの影響によって思考力や判断力が低下すると、思い込みに陥りやすくなるときがあります。

思い込みがもたらす影響は?

思い込みは、誤った判断や行動を引き起こすことがあります。先入観による情報の見落としや誤解をしてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。このような状況が続くと、他人とのコミュニケーションが悪化する恐れもあります。

また、思い込みが自分自身の成長や可能性を制限してしまうこともあります。自分にとって都合の悪いことを受け入れず、新しいアイデアや考え方を拒否すれば、成長の機会を逃してしまうでしょう。

思い込みを避ける方法5つ

思い込みを避ける方法は、次の5つです。

1.事実を確認する

誤った情報に基づいた思い込みを避けるためにも、「自分が持っている情報が事実かどうか」「正しい情報源から得られたものかどうか」を確認しましょう。

2.別の視点を持つ

自分のフィルターを通してではなく、別の視点から情報を判断することも大切です。違う立場や考え方を持つ人の意見を聞くと、自分の視点を変えやすくなります。

3.疑うことを意識する

何かを判断する前に、自分の考えや経験に疑問をもちましょう。「本当にそうなのかな?」と自分に問いかけることで、客観的な視点を保てます。

4.エビデンスを集める

思い込みを避けるためのエビデンスを集めましょう。確かな証拠を得られれば、中立的な立場で物事を見られるようになります。

5.自己反省する

思い込みとわかったときには、自己反省をして修正していきましょう。周囲に迷惑をかけていた場合は、謝罪も忘れないようにしてください。

思い込みから抜け出す方法

思い込みに陥ってしまった場合は、複数の情報源を確認して「本当のこと」を確認しましょう。ネットにあふれる情報を鵜呑みにするのは危険です。情報源が確認できない場合は信用しないほうがいいでしょう。

偏見を持たないようにすることも大切です。自分の偏見が思い込みにつながるケースは少なくありません。

偏見をなくすのはなかなか難しいですが、常に人の気持ちを考え、異なる文化や価値観に触れて視野を広げれば、複数の視点から物事を見られるようになります。

まとめ

人が人である以上、思い込んでしまう可能性はあります。しかし、今回ご紹介した方法を実践すれば、思い込みを避けたり、脱却したりできるようになるはずです。

ただし、思い込みが深く根付いていると、そこから抜け出すのに時間がかかります。ひとりで解決できない場合は、専門家のアドバイスを受けてみるのもひとつの方法です。


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